2020年04月02日

意図や目的を明確化しなければ理解や信頼は得られない

風が強い一日でした。

コロナの影響で社内でも在宅勤務が推奨されています。部下が今日は在宅勤務をしましたが、特段の支障はありませんでした。

業態や職種によっては、いずれ事務所に出勤するのが週1回、月1回なんて形になりそうです。

今、人間がやっている仕事もAIがやってくれるようになっていくと、「仕事をしなくても良くなる」のか、そもそも「人間がいなくて良くなるのか」。

考えると何だか恐ろしい話です。

コロナ対策では、1世帯にマスクを2枚配るという政策に非難が集まっています。とんでもなく頭が良いはずの官僚の方々が考えた政策なので、根拠や狙いがあると思うのですが、その辺りがわからないことには、一般人の僕にも理解不能で、せっかくの目的が意図が理解されないばかりか、良かれと思ったことが反感を買うといった180度異なる結果になります。

こういうことは、トレーニングでも起こり得ることです。特にコーチ側からハードなトレーニングメニューを提示する場合などは、明確な意図と得られる効果に自信があってのことだと思いますが、それが選手に十分に理解されていないと、効果も信頼も薄れてしまいます。

「分かっているだろう」という思い込みをせずに、しっかりと理解とコンセンサスを得て進めるべきです。

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2020年04月01日

20年度春季トレーニング18

朝から雨が降ったり、止んだり。

愛知県内では、コロナウイルスにより、休校の措置がとられていた学校が6日から再開される予定ですが、現状を踏まえると、それも延期されそうです。

緊急事態宣言が早晩出されそうな気配が色濃くなっています。

ボート界でもレースが次々と延期・中止。そうなると進学や就職を希望する高校生のアピールの場がなくなりますし、進学や就職して頂く大学・企業側も選手の情報を得たり、アプローチする機会がほとんどありません。

特に就職戦線は、大学受験よりもスケジュールが早いため、焦燥感が募ります。

弊社ボート部も全国選抜中止や中日本レガッタ延期の影響があり、十分な情報を得られていません。

今後、相思相愛のご縁が生まれるかどうかは、分かりませんが、高校生や高校の顧問の先生で社会人でボートを続けることに興味関心がある方、または、そうした選手を指導されている方からの情報を募っています。
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2020年03月31日

19年度春季トレーニング17

今日で2019年度も終わります。巷は、コロナの影響で年度末という雰囲気ではありません。

今、「ピーキングのためのテーパリング」という本を読んでいます。

テーパリングやピーキングに関する専門書は、珍しいので買いました。

既知の内容も多かったのですが、中には、目新しい知識もありました。

その中で、テーパリングによるパフォーマンスの向上効果について、具体的な数値の記載がありました。

それによれば、テーパリングが成功すると、しないとでは、記録系の競技においては、平均して3%の差異があるとのこと。

「3%」と聞いて、凄いと感じるか、大したことないと感じるか。

例えば、2000mを6分で走るエイトにおける3%の差と言うと約10秒。めちゃめちゃでかいですよね(ベスト記録が3%伸びるとかではありません)。

僕は、個人的にテーパリングには、人一倍センシティブですが、この本を読んで、その重要性を再認識している次第です。
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2020年03月29日

19年度春季トレーニング16

コロナウィルスの感染拡大を防ぐための往来の規制が強化されています。

 

一見して、効果があるのかどうか疑問に思う方もいると思います。戸田なんかは、真向かいが東京都ですから、この500mくらいの距離に意味があるのかと感じてしまうかと。

 

ただ、やはりその道の専門家が、考えたうえでの対応策ですので、効果があるんでしょう。それくらいの危機意識を持った方が良いという抑止効果もあると思います。

 

ボート界でも続々とレースの中止、延期や活動自粛が発表されています。今の状況を踏まえると、仕方の無い話しですし、賢明な判断です。

 

若い人は、感染しても発症しないことも多いようですが、戸田や瀬田の合宿所のような環境は、誰か一人が感染してしまえば、無症状であっても感染者の拡大は避けられないでしょう。

 

結果して、知らないうちにキャリアになり、知らないうちに他の人を感染させてしまうというのは、本当に怖いことです。

 

テレビで「日本は、個人の自由が尊重されてきたので、抑制されることに慣れていないが、今後の自由を確保するためにも今、若い人を中心に我慢や自粛は必要」と言っていました。非常に納得させられる言葉です。

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2020年03月28日

19年度春季トレーニング15

上手い人と同じボートに乗るのが、一番のコーチングというのが僕の経験上の持論。

 

例えば、コーチに「もっとエントリーシャープに!」と言われても具体的にどの程度シャープにすれば良いのかなどには、試行錯誤が必要になります。

 

ここで、目の前にお手本となる選手がいて、淀みなく、水中にブレードが吸い込まれていくようなエントリーを実演してくれていれば、まさに現在進行形で同じ時間を共有しているわけで、これほど分かりやすい「コーチング」はありません。

 

ただ、その上手な選手が変にややこしい、わかりにくい説明をしたりすると、教わる側の選手は、一気に混乱します。

 

孤高の存在というのは、独特の感性や価値観、感覚を持っていたりしますよね。そうした選手の表現は、時に一般人にはわかりづらいものです。

 

そこで、その説明に対して「わかったふり」をするとお互いのためになりません。ついついレベルが上の選手の言葉に対しては、「わかったふり」をしがち。

 

互いの齟齬を埋め、レベルの高い選手と同乗する機会の効果を最大限引き出すためにも、伝える側は、極力わかりやすく伝え、受け取る側はわからないものは、素直にわからないと言う勇気が大切です。

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2020年03月27日

19年度春季トレーニング14

コロナの影響がある中で、片や外出自粛要請、片や学校は再開。ダブルスタンダードが至るところに存在しているような気がします。

それだけ対応や判断が難しいということだと思います。

オリンピックに関しては、代表が内定している選手の再選考は行わない競技が多いようですが、柔道は判断に迷っているとのこと。柔道のことは素人ですが、強者揃いなので、選考をやり直して半年くらい前に最強の選手を選考したいという思いがあるのでしょうか。

ボートの場合は、そもそも出場枠が獲得出来ておらず、FISAが新たなクオリファイに関する方針を出すまでは、宙ぶらりんです。ただ、今の欧州の状況を考えると、新たなクオリファイに関する議論なんていうのは、二の次なんでしょう。オリンピック日本代表を目指す選手にとっては、モヤモヤした日が続きそうです。

一方で、U23とU19の日本代表候補については、早々に発表がなされていました。僅かに1名。ギザビエ氏の初志貫徹を感じます。ただ、仮にギザビエ氏が東京オリンピックまでの契約となった場合に、その後の日本ボート界のことを考えると、協会として彼の判断を支持し続けて良いのかと心配になります。

タレント育成といった部分で若い優秀な選手の発掘と育成、海外経験などは進んでいると思いますが、その延長線上にU19・U23世界選手権を経験させるという判断が入ってきても良いように思います。

これも一種のダブルスタンダードのようになっている気がします。ギザビエ氏からすれば、一定の基準以上でなければ、有望であっても絶対に派遣しないということでしょうが、結果して、彼が日本代表に対して責任を負うわけではありません。選考や日本代表の戦績に責任を負う立場の人が誰なのか、そうした人達がどういった経緯で今回の判断を支持したのかが明らかになると良いなあと思います。

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2020年03月26日

19年度春季トレーニング13

今日は、タフな1日となりました。週末にも影響が出そうな予感です。

適正なテコ比(負荷)の設定とテクニックの上達は、非常に密接な関係にあります。

テコ比が適正でない場合というのは、どちらかと言えば、「重すぎる」場合が多く、それにより、負荷に耐えきれず、特にキャッチやリリースの動作が不正確となり、エネルギーを浪費し、スピードが出ないばかりか、予期せぬ悪癖が染み付いてしまうリスクを孕んでいます。要は下手になるということ。

テコ比が大きいほど、DPSが伸びるのは、出力の還元率が同じである場合。

テコ比が重すぎることによるミスオールでロスするエネルギーとテコ比が軽いが故にDPSが短くなるということを天秤にかけた場合、結果して、後者のほうが平均スピードは、高くなると思います。

また、身の丈にあったテコ比に設定することで、動作の正確性が増し、出力の還元率を高めることができます。要は上手くなるということです。
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2020年03月25日

19年度春季トレーニング12

オリンピックが1年程度延期。

それに伴い、今週末の日本代表決定レースも中止。

ここで実施を思いとどまる必要があったのか。そもそも出場枠の獲得方法が決定されていないから、ここで日本代表を決定してしまうのは、無意味ということでしょうか。

 

個人的な意見ですが、今後出場権獲得プロセスが再検討され提示されると考えた場合、先週末に行われた選考の結果で、日本代表決定レースに駒を進めたメンバーの中から、1年後のメンバーを選考するのが合理性があると思います。

 

要は、日本代表を決定するには、1年後を見据えた場合には、時期尚早なので、その決定レースだけ、しばらく先送りして、軽量級の男女ダブルで言えば、選考結果の1位・2位のクルー編成を優先しつつ、色々な組み合わせを試す期間とするという感じです。

 

ここまでの選考プロセスを完全に無いものとして、ガラガラポンで一からやり直すのは、個人的にはあり得ない判断です。それが許されるのは、既に昨年の世界選手権で出場権を獲得している国の権利も消失させるといった判断がなされた場合かと。

 

そうなれば、完全に一年間時間が戻ったものとして、ゼロベースで考えても良いかと思いますが、そこまで時計の針を戻さないのであれば、現在時刻で一旦止めておいて、先行きが見えてきた段階で、現在時刻からスタートさせるべきです。

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2020年03月24日

19年度春季トレーニング11

今日は、寒の戻りで、非常に風が冷たい一日でした。

 

クルーの中でユニフォーミティが整わず、バランスの不安定さや減速などを引き起こしている場合に、それを放置しておくようなクルーは無いと思います。

 

その際には、選手がフォーカスを共有できていなかったり、フォーカスは絞れているものの、そこにおけるイメージにズレが生じていたりすると思うので、言葉を使ったコミュニケーションでフォーカスの統一やイメージのすり合わせを行うと思います。

 

そのうえで、再びトレーニングに励むわけですが、いきなり劇的に変わるということは、なかなか現実的には起こりにくいものです。

 

そうした時に、ついつい「理想」との比較をしてしまい、「あーやっぱり上手くいかない」と自分たちのチャレンジを否定して、自分たちを追い込みがちです。

 

ただ、それでは、非常にクルーの中が息苦しくなります。そのため、比較すべきは、「チャレンジする前の自分たちのパフォーマンス」と「チャレンジした後の自分たちのパフォーマンス」です。

 

ちなみに、全員が同じフォーカス、同じイメージを共有してアクションを起こせば、何も変化や進化が起こらないことは、まずあり得ません。何も起こらないとすれば、それは、コミュニケーションが不十分です。

 

クルーでユニフォーミティを高めて、理想に近づいていくには、劇的ではないにしろ、そこで引き起こされた変化や進化を全員が感じ取り、共有し、それを深化させていくことの繰り返しに尽きます。

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2020年03月23日

目立ち、記憶に刻まれるには大衆迎合が大事

ボートがメディアに取り上げられる機会は、現状では、昨日の「コロナの感染拡大がある中での選考実施。肝心の出場枠はどうなるのか」や「海の森水上競技場、見直し問題」、「ロンドン五輪選考時のスポーツ仲裁機構提訴」など、残念ながら前向きな時には取り上げられません。

昨日のテレビニュースでは、映し出されたのは、N村選手にも関わらず、テロップは、T田選手となっているという粗相もありました。

東京オリンピックがどうなるのかは、不透明ですが、以前から書いているとおり、仮にボートがメダルを取ったとしても、それだけでは、すぐに埋没していくと思います。

何故なら、他の注目種目でも沢山メダリストが生まれる可能性が高いため、マイナーなボートが注目されるのは、瞬間的になる可能性が高いからです。

そのため、協会としての広報戦略が大事です。どうやってボートの魅力や選手の魅力などをどうやってマスコミ受け、世間受けするように発信していくのかです。

大衆迎合というと、必ずしも良い意味で使われないこともありますが、認知して、記憶に残り、興味を持ってもらうには、必要なことだと思います。目立つためには、大衆迎合して、世間受けしてなんぼです。
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2020年03月22日

19年度春季トレーニング11

日本代表選考レースは、準決勝から決勝にかけて、ここ一番の勝負強さや勝利の執念が炸裂したレースが続いたようです。

 

強い選手は、勝負となるレースで「一段上のギア」を使ってきます。火事場の馬鹿力のようなものですが、僕の経験上、そうした「隠されたトップギア」は、本人も恒常的に使えるわけではなく、シチュエーションが整うと発現するようになります。

 

予選や準決勝は、のらりくらりと勝ち上がり、「死んだふり作戦」ではありませんが、決勝でピークパフォーマンスを持ってきて、一気に爆発したりします。

 

それは、例えば、予選、準決勝などは出遅れたりしながらも、決勝だけ別次元のスタートスプリントを決めて、他のクルーの動揺も誘い、そのまま逃げ切るといった戦い方です。

 

シングルスカルでそういうことができる選手がクルーボートでもストロークに乗ると、「何をしでかすかわからない」という得たいのしれない怖さがあります。

 

今日で、軽量級シニアのスカルは、上位4名が決定。1位・2位のクルーが熊本でのレースに勝てば、(出場権がどうなるかという問題はありつつも)日本代表になります。

 

一方で3位・4位のクルーが勝てば、全てのペアリングを試すことになります。

 

上位4人に残るような選手は、誰しもが「隠れたトップギア」を持っていると思いますので、あとは、それが炸裂できるかで、勝敗も変わってくるような気がします。

 

男女ともに昨年の日本代表メンバー4名なので、手の内やローイングを癖なども知り尽くしていると思いますので、「予定調和」を覆すことができるとすれば、「隠れたトップギア」によって引き出される戦闘力差くらいだと思います。

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2020年03月21日

19年度春季トレーニング9

クルーボートでは、複数の人間の力が調和し、融合できなければ、艇は走ってくれません。

 

異なる複数のインプットが同時に行われるというのは、複数の人から異なった指令を同時にされるのと同じ。

 

艇からすれば「どの指令に従えば良いんだよ?」となります。

 

艇が混乱すると、それは揺れや減速などといった形で、挙動に現れ、漕手も不快になります。

 

そう考えると、如何にフォーカスを絞り、インプットを統一するのが大事かがわかるかと思います。

 

書くまでもないですが、インプットが統一されていくと艇は、混乱すること無く、疑心暗鬼になることなく、堂々と自信を持って動くようになりますので、乗っている側もどんどん快適になっていきます。

 

インプットを統一するにあたっては、コミュニケーションが極めて大事。特にクルー編成当初は、フォーカスポイントが「言葉」では統一できていても、その言葉に基づく艇へのインプットは、必ずしも一致していないことが大抵。そのため、例えば同じ「リラックス感」といった言葉でも、それに対する艇へのインプットの内容を具体的なアクションと言葉を使ってすり合わせていくことが大事。

それを経なければ、艇が揺れる状況で「リラックス」という言葉を発しても、いつまで経っても状況が改善されなかったりします。

フォーカスポイントの言葉に込められた「艇へのインプット内容」をどれだけ早期に、具体的かつ徹底的に共有できるかがクルービルディングにおいては肝です。
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2020年03月20日

19年度春季トレーニング8

今日の川辺は、晴れ間が広がったと思ったら、時折雨がチラつく、不安定な天気でした。

最終選考が行われている戸田も午前中は、強風だったようです。

予選のタイムを見る限り男子は、混戦模様、女子は、昨年の代表選手達が、一歩抜けているように感じます。

ただ、まだ予選が終わったばかり。ここから決勝に向けて、各選手がピークを持ってきますが、ピーキングのテクニックも勝敗の鍵を握りそうです。

僕が現役の時も、今回のように全員がシングルでレースを行うことがありましたが、僕も含めて普段はスイープを主戦場にしている選手もスカルでレースを行うので、当然全日本選手権よりもハイレベルになるため、非常にワクワク、ドキドキしながらレースをしたのを覚えています。

ましてや今回はオリンピック代表選考。明日以降の戦いも熾烈を極め、抜きつ抜かれつのレースになるのは、間違いないでしょう。

軽量級は上位4人が更に月末に熊本でレースを行うというハードスケジュールですが、この選考プロセスを勝ち抜くには、フィジカルタフネスだけでなく、メンタルタフネスも重要になります。
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2020年03月19日

ピンセントの意見も所詮は一個人の意見

共同通信の配信記事で、ピンセントが「オリンピックを中止にすべき!」、「安全確保と移動や練習の両立はあり得ない」と発言したようです。

今回のような状況では、それぞれにそれぞれの考えがあるなあと感じますが、オリンピック4大会連続金メダリストというインフルエンサーではあるものの、FISAやIOCが過度に反応して欲しくはなく、開催可否に権限を有する立場ではなく、所詮は、ただの一個人の意見です(何とでも言える立場だからこそ、あたかも選手の気持ちを代弁しているかのように、こうした発信をしているんでしょうが)。

ボートでは、日本代表を確定できていないどころか、オリンピックの枠を保有していない日本としては、オリンピックが予定通りある前提で、オリンピック直前(ルッツェルンでの世界最終予選、アジア・オセアニア大陸予選が中止になったことから、早くても5月中旬以降)にクオリフィケーションが付与される大会があると想定した準備を進めるしかありません。

仮にクオリフィケーション付与の大会が開催できないにもかかわらず、オリンピックを開催するとした場合には、どうなるのでしょうか。「昨年の世界選手権の結果に基づき、参加上限の範囲で出場権を付与」、「世界選手権で既に枠を獲得しているクルー+日本に開催国枠でシングルスカルの枠だけ付与」、「別の大陸予選が開催されるようであれば、そこで世界最終予選とアジア・オセアニア大陸予選を併催」などでしょうか。

当の選手達は、非常に不安でしょうし、考え始めればキリがありません。ただ、これは、選手の力でどうにかなる問題ではなく、そこに労力や思考を巡らせる時間を費やすのは無駄です。選手がすべきは、今現在、確定しているプロセス(今週末の最終選考)に向けて、全力を注ぐこと。参加される全選手が、全ての力を出し尽くせることを祈念します。
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2020年03月18日

19年度春季トレーニング7

オリンピックに向けた最終選考会は予定通りに開催できそうですが、その先が見通せません。

日ボのHPを見ると、医学的理由で先週の最終選考予選に出場できなかった選手が救済措置でエントリーされています。

選手はルールに則り、診断書を提出した時点で「まな板の上の鯉」なので、ルールに基づき救済されたならば、それで良いと思います。

とは言いつつも、減量の長期化、2週間にわたってピークを保ち続けることの難しさなどを考えると、実際に予選会を漕いだ選手と怪我や体調不良があるにせよ救済された選手に「コンディションの違い」は、生まれます。

そう考えると、事前に「救済される基準」について、質問を受けていながら、回答しなかった強化委員会の対応が問題になります。こうならないように、「HOAの結果で冬季の合宿に招へいされた選手は、全員最終選考会まで進む権利があるので、予選会は出なくて良し」といった基準を設定しておけば良かったと思いますが、後の祭り。

4年に一度のオリンピック、ましてや自国開催のオリンピック。今のままでは、遺恨やわだかまりを残すような選考結果になる気がしてなりません。

また、救済措置は、日ボの業務執行会議で決定したとのことですが、今回の一連の不誠実な対応について、会議出席者の方々に正しく伝わっているのか?仮に伝わったうえで、あの決定や発信文書であれば、強化部門だけでなく、組織全体としてあまりに不誠実だと思います。

日ボは、「公益社団法人」です。「不特定多数の利益」を追求する責務があります。
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2020年03月17日

19年度春季トレーニング6

昨日、今日と寒さがぶり返しましたが、それも明日以降は和らぐようです。

僕の中では、自分自身がリアリティを持てない目標をクリアするのは、非常に難しく、モチベーションも上がらないと思っています。

人間は、達成できるか否かが50%・50%の際にモチベーションが最も高まると言い、そこを起点に簡単になればなるほど、難しくなればなるほど、モチベーションが下がります。

そのため、まずは現実的な目標を定めつつ、その過程のモニタリングで上方修正や下方修正をしていくことが大切です。

「目標は高ければ高いほど見栄えが良く、格好良い」ですが、最終到達点が目標と乖離していた場合には「目標が高ければ高いほど、情けなく、惨め」です。更には、言行不一致で応援してくれる方を裏切ることになりかねません。

現状と比して、身の丈にあっていない目標をどうしても掲げたいのであれば、「今後それに相応しい言動を行う」に尽きます。その覚悟が無いにも関わらず、大言壮語な看板を掲げ続けるクルー、選手、コーチは信頼されるはずがありません。

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2020年03月16日

19年度春季トレーニング5

先週の戸田での選考レースを見ていて、上半身がリラックスできているか、否かの違いにより、足を加速できるか否かに大きな影響を与えると感じました。

足の大きな出力を「腕だけで更に加速させることは不可能」です。

そのため、本来腕は、足の加速に連動して繋がってくるものです。ただ、腕は動かしやすい部位ですので、頭ではわかっていながら、腕だけでドライブ最終盤を頑張ってしまい、結果してそれがレッグドライブから意識を遠のけ、加速を阻害するという悪循環を生み出します。それは、腕や肩の力みによるエネルギーロスとレッグドライブの加速を阻害するエネルギーロスという二つのロスを生み出します。

国内トップレベルの選手達は、そこを良く理解されていて、ローイングが極めてシンプルで、無駄なアクセントがありません。

過去に「アクセントや音は、力みやネガティブフォースが具現化したもの」というコーチングを受けたのが、非常に印象的でしたが、先日も速い選手は、見た目に力感がなく、優雅に水面を滑っていました(当の本人は苦しいでしょうが)。

上半身のリラックスありきの下半身の鋭さ。ついつい頑張ってしまう腕や肩などを如何にリラックスさせるか。よくよく考えれば、「そんなに頑張らなくて良いよ」というのは、ありがたいことなのですが、一旦循環運動の出力回路に組み込まれてしまうとこれを取り除くのは、違和感との戦いでもあり、容易ではありません。

ただ、我々が求める活路はここにあると確信しているので、スタッフ、選手で徹底的理屈とイメージを共有し、定着させていきたいと思います。

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2020年03月14日

19年度春季トレーニング4

ボートは、クルーボートでは、コンビネーションが重要になるのは、言うまでもありません。

それは、サッカーやバレーボールのなどと一緒だと思っています。サッカーやバレーボールのナショナルチームでは、監督が志向する戦術に合致し、コンビネーションが上手くいくであろう選手を希望どおりに選考できます。

一方、ボートでは、定められた選考過程に沿い、選考を勝ち抜いた選手が選ばれてきます。

そのため、選考の結果、全くコンビネーションが合わない選手が選ばれてきてしまい、選手もコーチもフラストレーションが溜まり、崩壊するといったことが起こり得ます。

そうした悲惨な状況が起きないようにするためには、「ナショナルチームが目指す理想のローイング」を明示し、徹底的に浸透させることが重要。

そもそもナショナルチームに選ばれてくるような選手は、各々自分自身のローイングに自信や自負があります。そのため、選手にはナショナルチームが目指すべきローイングを理解して貰ったうえで、チームに加わって貰うことで軋轢を減らすことができます。

繰り返し書いていますが、今のナショナルチームがどういったローイングを目指すのかを具体的に示さなければ、どれだけ有能な選手が揃っても、コンビネーションの面でハレーションを起こして、宝の持ち腐れになりかねません。
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2020年03月13日

インティグリティ

信頼を得ていくうえで、誠実さ(インティグリティ)って、大事です。それは、責任ある立場になればなるほど。

これは、上級コーチ研修の時等にスポーツ倫理などについて学ぶ際に講師の先生が繰り返し説いていましたし、非常に共感したところです。

昨日の日本代表選考会では、コロナウィルス感染防止の観点から代表者会議の開催が見送られ、LINEのオープンチャット機能がその代わりになりました。

その機能を使って、参加者側から複数の選手が棄権している状況に鑑み、「強化方針と照らした際に、その選手が来週の最終選考会に出場できるかを理由とともに予め明確化すべき」との意見が出されました。

これはごもっともで、レース後にそれを開示しては、完全に後出しじゃんけんで、選考の公平性が担保されません。

そのため、わざわざ、「後々の混乱回避のために事前に開示した方が良いよ」とサジェッションしてくれていたにも関わらず、これに対して強化委員会側は、反応せず、結果してレースが始まってしまいました。

その後になって、考え方のようなものを投稿していましたが、最早あとの祭りです。

僕が「不誠実」だと感じたのは、出されている質問に答えきっていないにも関わらず、今日の午前中にそのオープンチャット機能が使えなくなっていたこと。それはあたかも証拠隠滅を図るかのように感じました。

過去に中国で、中国版新幹線が大事故を起こした時に、事故検証も何もできていないうちに、あろうことか、事故車両を埋めてしまおうとして、中国国民から猛反発を受けたことがありましたが、今回の事象はそれを彷彿とさせました。

今回は、強化委員長が「チャットを閉鎖します」と宣言していましたので、強化委員長の判断なのでしょう。誠実な対応をしなければ、不信感を生むだけです。
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2020年03月12日

東京五輪最終選考予選会&19年度春季トレーニング3

オリンピック日本代表最終選考予選会。

コロナの影響で観戦や応援が制限され、タイムトライアル形式ということもあり、静かな戦いでした。

ただ、それぞれのクルーには、熱いものが漲っていました。

僕が現役の頃もオリンピックイヤーの選考は、例年以上に熱いものがありましたが、今年は何せ自国開催。

その出場権をかけた戦いに参加できるだけでも名誉なこと。

僕も「あと10歳若ければなあ」と思ってしまいます。羨ましい。

今のトップクルーのローイングを見ることは、非常に目の保養にもなりました。

個人的に今回フォーカスしていたのは「リラクゼーション」。理想的なリラクゼーションができている選手は、ミスエントリーや蹴り戻り、スリップなどがなく、レッグドライブが鋭く長く使えています。

それが体現できていると、本人は当然ながらフィジカル的に苦しいと思いますが、端から見ていると、優雅でスタイリッシュに見えます。

良いヒントを貰いました。ちなみに、チームからは、最終選考会には2名が進出。
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