2020年11月26日

20年度秋季トレーニング51

ソフトバンクの強さは、ダルビッシュ選手曰く、「フィジカルの差」とのこと。

 

興味深いのは「フィジカルが一定のレベルを超えると技術では抑えきれなくなる」との言葉。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201126-00000033-chuspo-base

 

ボートを進める上でも「フィジカルこそ最高のテクニック」、「強いフィジカルがあるからこそできるテクニックがある」と言います。例えば、以下のレース。ロンドンオリンピックの男子2×の決勝レースです。金メダルを獲得したNZ。お世辞にも綺麗ではありませんが、ラスト500mは、とんでもなく速いです。強引に力で悲鳴を上げる艇を動かしているという感じです。

https://www.youtube.com/watch?v=KC_OcudRnKc&t=510s

 

どんなにブレードが水中に深く入ろうとも、ラッシュして艇を止めようとも、それを上回る圧倒的フィジカルで推進力を生み出せば勝てるのがボートです。


フィジカルあっての技術。強いフィジカルがあるからこそ出来るテクニック、ローイングもあります。このことを考える度に頭に浮かぶのは、TD作さんです。全盛期と書いたら、今も現役のご本人に失礼になるかもしれませんが、あのローイングをもっと多くの日本人が出来ていたら、日本は既にオリンピックのメダルを獲得していたかもしれません。あの方の強靱なフィジカルだからできるローイングテクニック。例えるならばソフトバンクの柳田選手でしょうか。

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2020年11月25日

20年度秋季トレーニング50

人気のセ、実力のパ。プロ野球界のセ・パ両リーグを評する言葉です(今は、パ・リーグのチームも人気が高いので、必ずしも合致しませんが)。

日本シリーズを見て、まさに「実力のパ」だと感じました。

セ・パで実力の差があるかは、交流戦か日本シリーズでしかわかりませんが、日本シリーズを見る限りパ・リーグの実力が上なんでしょう。それかソフトバンクだけが他の11球団よりも強いだけなのか。

個人的にセ・パの実力の違い、ソフトバンクと他のチームとの実力の違いどこから生まれるのかが知りたいです。

タレントの違いなのか、トレーニング方法・量の違いなのか、保有リソース(練習施設や寮など)の違いなのか、チーム文化や風土の違いなのか、スタッフの優劣の違いなのかなどです。

ちなみに、ボート界にもソフトバンクのように強いチームがありますので、自分たちのチームとの違いを対比・分析することは、立場を逆転させるためには、極めて大事です。

彼を知り己を知れば百戦殆からず。
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2020年11月23日

20年度秋季トレーニング49

早朝は、霧が出て、静水無風だったのですが、太陽が昇ってからは、急に風が強くなりました。今週は、先週と打って変わって、気温が下がりそうです。

 

再来週に日本代表選考に向けたエルゴ測定がありますが、それと並行してチーム内では、ダブル、ペア、フォアでクルーを固定して部内レースを12月中に設定してあります。

 

それによって、チーム内に良い緊張感とモチベーションが保たれており、選手達は、充実したトレーニングができています。

 

冬場は、徹底的に個人やチームの課題と向き合ったり、ローイング改造、フィジカル改造に着手できたりする期間ですが、選手の資質や性格によっては、ともするとマンネリ化や気の緩みを生みやすい時期でもあります。


我々のチームに限らず理想は、「内発的動機付け」ですが、そのレベルに至ることは、なかなか容易ではない選手のほうが多いというのが実情かと思いますので、最初は、今我々がやっているような外発的動機付けを行い、その中で得られた達成感や充実感などがいずれ内発的動機付けに変わっていくことを期待しての取り組みです。

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2020年11月22日

20年度秋季トレーニング48

風が猛烈に強かったです。ただ、日差しは相変わらず暖かかったです。

 

先日、色々と解決すべき課題があり、少し頭の中がオーバーフローしそうになっていたので、頭の中を整理する意味も込めて、晩秋の公園を散歩して、熟考する機会を持ちました。

 

若い頃は、「走り続けてナンボ」で、走りながら考えていた感じでしたが、背負うものが大きくなり、会社やボート部での立場も変わる中で、「立ち止まってじっくり考える」、「更に一晩寝かす」といったことを大切にしています。

 

「組織のスリム化、権限委譲を進めて、より早い判断・決断を」という近年の組織運営のあり方とは、違うかもしれませんが、こうした経験を重ねることで、素早く正しい判断・決断ができるようになるのだろうと感じています。

 

場所を静かで穏やかな環境に変え、歩きながら考えることで、良いアイデアが出たり、納得感・説得力のあるロジック作りができたりしますが、これも脳を活性化させ、自分自身のポテンシャルを引き出す手法の一つだと思っています。悩んだ時の「散歩のすすめ」です。

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2020年11月20日

20年度秋季トレーニング47

急に雨が強く降ったり、そうかと思えば晴れ間が広がったりと変な天気でした。

コロナが猛威を振るっています。市中感染が広がっていて、最早いつ、誰が、どこでかかってもおかしくないという感じです。

 

ボートでは、バイオメカニクスや人間工学の観点で動作を分析して、より効率的・合理的に艇を進めるための動きを体現する際に、リギングという手法があります。非常に便利です。

 

ただ、一見すると「これってリギングがあって無いんじゃない」というクルーが速かったりすることがあります。

 

例えば、以下の動画のルーマニアのバウとかです。

 

https://www.eurovisionsports.tv/fisa/#APT15XTCY1

 

僕がコーチならば、デプスを深くして、ピンヒールを前にして、前後のポジションを確認した上で、場合によってはハイトも下げたい。ほぼガラガラポン(笑)。


でも、2年前は世界チャンピオンですし、今年もヨーロッパ選手権銅メダリスト。


リギングのセッティングも「何が正解か」というと、結局は、選手が快適かどうか、バランスが無理なく取れているかどうか、そして速いかどうかで決めるべきですね。


ただ、彼女やその相方のリギングを僕の先入観で補正しにいったら、途端に漕げなくなるのか、バランスが悪くなるのか、遅くなるのかは、試してみたいです。

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2020年11月18日

20年度秋季トレーニング46

季節外れの暖かさが続いています。

一方で、コロナは第3波が顕著に。北海道では外出制限が、東京も警戒レベルが最高ランクに引き上げられる模様です。

ワクチン開発までは、Withコロナで上手く乗り切っていくしかありませんが、怪我の功名ではないですが、在宅勤務の定着から更にワーケーションへの進化なども見込まれることで、文武両道がしやすくなりました。仕事や授業のweb化で隙間時間をなくすことができるのは、極めて効率的です。

服務管理や業務管理を徹底できるようになれば、いずれは、合宿を張りながら、通常勤務も可能となるかもしれません。

我々社会人チームにとっては、仕事とボートの両立で、悩むことも多々ありますが、コロナに伴い急進した働き方改革によって解消する方向に進みつつあります。

もちろん、F2Fだからこそ効果が出る仕事やウエットな人間関係が重視される仕事もあるので、全てが解消に向かう訳ではありませんが、せっかくルールが整備され、会社側も推奨しているのですから、それを活用しない手はありません。

それこそ年がら年中川辺で合宿しながら、勤務できる日もそう遠くないのかもしれません。
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2020年11月15日

20年度秋季トレーニング45

一日を通して安定したコンディション。この時期の川辺らしいコンディションでした。季節外れの暖かさで、素晴らしいボート日和。


川辺の紅葉も今が見頃で、静水無風の静かな水面を滑走するボートが本当に画になりました。静寂に包まれた水面では、モーターボートのエンジン音や引き波は、野暮なので、モーターボートのエンジンを切り、目の前を滑走する艇を暫く定点観測して、堪能させて貰いました。


僕自身の経験からもこういうコンディションやシチュエーションでは、選手の集中力や感覚も研ぎ澄まされます。それによって、それぞれのクルーがタスク改善に大幅な進化が見られました。選手が口々に「気持ちよかったです」、「楽しかったです」と言ってくれましたが、コーチ側にとっても今日は心の豊かさという面で贅沢で、充実した一日でした。



DSC_2126.JPG
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2020年11月14日

20年度秋季トレーニング44

朝と日中の気温差が15℃も。ずっと外にいると身体に堪えます。こういう日は、夕方以降、めちゃくちゃ眠くなります。

先日、修理が必要な艇を桑野さんの工場に直接搬入しました。

そこで、新品のウインテックのコースタルボートのシングルを見させて貰いました。

大きさは、フラットウォーター用のシングルスカルより、2mほど短く、リガーは、折り畳み式と着脱式の2パターンがありました。幅は、エイトくらいか。

海の荒波の中で楽しむため、素材も頑丈ですし、靴もクロックスのようなタイプ、勿論、排水機能は、バッチリ。

ただ、シングルながら一人で出艇、揚艇するのは、キャリアがなければ、難しそうです。また、今の艇庫は、フラットウォーターを想定しているため、保管場所にも苦慮するかもしれません。

ちなみに、水をザバザバ被るので、シーズンは、限られるようです。

海に囲まれた島国日本は、コースタルに適していると思いますし、オリンピック種目になることが確実視されていますので、強化を進めることが必要ですが、フラットウォーターのトップ選手がコースタルにチャレンジあるいは転向というのも出てくると思います。
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2020年11月12日

20年度秋季トレーニング43

昨日に派生するような話し。

僕は以前から採点競技をやろうとは思わないということを書いています。例えば、アーティスティックスイミングやフィギュアスケート、水泳の飛び込みなどです。

完全に審判の先入観やバイアスを取り除くことは、難しいと思うからです。

これに類する話しとして、寿司職人やパティシエ、陶芸家などの上手い、下手を師匠だから上手い、弟子だから下手という先入観が支配していることが少なからずあると思っています。

師匠や大家と呼ばれるような方が作った料理や作品が本当に優れているかは、ボートや100M競走の速い・遅いのように明確な「基準」がないため評価するのは、難しいと思います。

基準は、「美味しいか不味いか」、「上手か下手か」ですが、そこに「好み」がある以上、基準は、個々人によって大きく変わります。

「芸能人格付けランキング」のように、安いほうが美味しいと感じる人も沢山いるわけで、それが「基準」であり「評価」です。

名人や師匠が作ったものは、「上手」で「美味しい」と言わなくてはならないというのは、おかしな話しですよね。

年齢を重ねていけば、老化が進むわけで、味覚や感覚もどうしても退化するでしょう。老化して、味覚や感覚が進化するなんて想像できません。

師匠と弟子の関係性の中で、実は師匠よりも上手な弟子は、沢山いると思います。それが「若い」、「経験が浅い」という理由で、「まだまだ」とミスジャッジされるのは、非常にナンセンスであり、勿体ないですよね。また、価格の高低で美味い・不味いもナンセンス。

仮に実力主義だけの世界ならば、こうした不幸がおきないように速い・遅いで優劣を決める競技同様に定期的に「誰が一番美味しいか・上手いか」を誰が作ったかを伏せたうえで、投票して決めたりするほうが健全です。
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2020年11月11日

20年度秋季トレーニング42

爽やかな秋晴れ。

とあるニュース記事を読んでいて、役職や権限が伴わない場合の権力・影響力の源は、どこから生まれるのかと考えさせられることがありました。

役職や権限がないにも関わらず、影響力のある人は「ご意見番」であったり、「フィクサー」とでも言うのでしょうか。「この人には、話しを通しておかないと、後々面倒」、「この人の了解を得ておけば、それを盾にして前進できる」。

別に役職も権限もないのであれば、本来は、このような「根回し」は不要ですし、したところで何にも生まないはずです。

例えば、相談を受けたその「ご意見番」が「相談内容は、良くわかった。私から○○さんには話をしておきます」といったことを発言し、その「○○さん」が「ご意見番の仰せのとおりに」としてしまうから、「ご意見番」や「フィクサー」に影響力を与えてしまい、その存在を許すことになります。

そうした負の連鎖を断ち切ることは、そこに係る関係者全てが可能なのですが、一番のボトルネックは言わずもがなで「ご意見番」、「フィクサー」本人です。ただ、そうした人ほど、「ご意見番」や「フィクサー」として祭り上げられることに快感を覚えて、「勘違い」しているから厄介なんだと思います。「老兵は死なず只消え去るのみ」こういう美学が大事。引き際を見誤ると単なる「老害」です。

また、組織運営などに真に必要であれば、引退する必要も役職を下りる必要もないはず。老害にならないためにも、その必要性は、自分一人で判断するのではなく、無記名で信任を得ていく等の手続きは必要です。
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2020年11月10日

20年度秋季トレーニング41

津の職場は、海沿いにあるため、風が強いため、寒さが身に沁みます。

そろそろ上下ヒートテックの装備が必要になりそうです。

先日、子供が興味深いことを言っていました。スイミングに通っているのですが、今は、平泳ぎを習得中。どうも足の使い方が上手く体現できていなかったようですが、コーチから「足の裏で水を捉える準備ができてから押すんだよ」というアドバイスがはまったようで、「それまでは、やり方がわからなかったんだけど、『コツ』がわかったら、進むようになった」と目を輝かせながら上達をアピールしてきました(笑)。

僕はその姿を見ていないのですが、妻も「急に上手くなった」と言っていましたので、間違いないでしょう。

コーチングがはまり、時間をかけてもなかなかブレークスルーできなかったことが、突然できるようになるということの好例です。

一方で、この事例は、4スタンス理論然りで、同じことを体現して貰うにしても、本人の身体的特徴によっては、同じ言葉でできる・できないが出てきてしまうということを意味しています。

その選手に適した伝え方、導き方さえできれば、思いの外簡単に「出来ない原因」を取り除けるにも関わらず、伝え方、導き方が良く無い故に、なかなか出来ないのを「才能が無い」、「不器用」と自分自身の指導力の無さを棚に上げて整理していないかを指導者は、常に自問自答するべきだと感じています。

コーチングの型や特徴はあって然るべきですが、伝え方、導き方の引き出しを沢山持つための勉強・努力を怠ってはいけません。「学ぶことを止めたら、教えることを止めなければならない」。

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2020年11月07日

20年度秋季トレーニング40

PMから雨。風はないため、そこまで寒くは感じませんでしたが、モーターの上では、雨が降ると厳しい季節になってきました。

川辺で選手とシーズンを振り返るための個別面談を行いましたが、それぞれがそれぞれに確固たる数値や根拠をもって「進化できている実感がある」と話してくれました。もちろん、課題というか、今冬伸ばしたい能力やチャレンジしたいことなどについても思いや決意を語ってくれました。

トレーニングを行う意味は、目標とするレースで目標とする順位を取ることにありますが、それが成し遂げられるかどうかは、相手のいる話しで有り、例年の傾向からターゲットタイムを設定してクリアできていたとしても、狙った順位に到達できるとは限りません。

「結果が全て」かもしれませんが、それだけだと結果がでなかったときにプロセスまでが全て否定されて苦しくなります。僕が大切にしている対相手の勝負だけでなく、対自分でこれまでの自分よりも進化できているかどうかという視点や考え方。

エルゴのタイム、乗艇でのTTやローイングしている映像など、「自分の進化」を実感できる指標やツールは沢山あります。そこにチャレンジし続け、進化することにより得られる達成感やチャレンジしている際のワクワク感を選手が感じられるように導いたり、アプローチすることは、指導者の重要な役割です。

その積み重ねの先には、ターゲットレースでのターゲットとする順位があるわけですが、やるべきことをやって到達できなければ、相手が上だったということです。それ以上でもそれ以下でもありません。

相手が上だったからといって、進化してきたプロセスまでが否定され、消えてしまうわけではなく、しっかりとログとしてしっかりと残されます。ロールプレイングゲームと同じで、レベルアップしていけば嬉しく、達成感がありますが、必ず思い通りに難敵を倒せるわけではありません。そこで難敵を倒せなければ、更なるレベルアップを図り、再度チャレンジするということの繰り返し。「レベル上げ」のプロセスにも達成感や充実感を味わえるようにすることが選手のモチベーション維持・向上に繋がり、結果して選手生命を長くすることにも繋がると思います。

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2020年11月05日

20年度秋季トレーニング39

感染拡大傾向が顕著になってきました。やはり寒くなることで免疫が低下し、感染しやすくなっているんでしょうか。もしくは、寒くなり、換気を怠りがちとか、空気が乾燥することで、ウイルスが飛散しやすくなっているとか。いずれにしろ、第3波が到来しそうです。世界に目を向けると、欧州では再び爆発的な感染となっている模様。

野球やサッカー、バスケットなどのオープンスキルの競技では、よく「試合の流れ」という得体のしれない要素が試合を左右します。それまで完璧なピッチングをしていた投手が、一つのエラーをきっかけに突如として打ち込まれた時などに「あのエラーが試合の流れを変えましたね」と。また、バスケットなんかでも、点差が詰められつつある時に、エースが立て続けにシュートを決めたりすると「流れが相手にいきそうなところを、エースのシュートで流れを引き戻しましたね」など。

みんなが当たり前に使っていることであり、目には見えないけれども、攻防での優劣を観ていると「確かに」と頷かされます。

これは、オープンスキルのほうがわかりやすいですが、ボートや駅伝といったクローズドスキルのトレーニングでも同じことが言えます。

10回やったら9回は負けるであろう実力差のあるクルーがレースの駆け引きの中でレースの主導権を握り、ジャイアントキリングを成し遂げることもボートのレースでは、時折見られます。流石に10秒以上のタイム差があるような場合には、ほとんど見られませんが、小艇だとごく稀に10秒程度の差をひっくり返すレースもあります。

そして、そのレースの流れを作り出しているのは、神様などではなく、所詮は、人間の「強気と弱気」、「余裕と焦り」です(これは、全ての競技に言えると思います)。

先行されるはずのない相手に先行されることで、焦りが生じ、艇を見失い硬くなり、ミスオールを重ね、エネルギーを浪費し、最後まで追いつけずに負けるといった場合などが良い例です。

逆に格下のクルーが上手く先行して、レースの流れを掴めると、本来ならばオーバーペースで失速するところでも、強気が火事場の馬鹿力を引き出してくれ、最後まで逃げ切ることを可能にしてくれたりします。

こうしたレースの中では、実力通りの結果に落ち着くか、番狂わせになるかの分岐点のようなものがあります。それは、レース後半の心技体全てにおいてきつい状態の時に訪れます。そこで「自分達を信じ切れるかどうか」でそれまでの攻勢から守勢に回てしまうか、逆に守勢から攻勢に回れるかが決まってきます。

クローズドスキルは、外的要因に左右されないと言いますが、実は大いに左右されています。更にボートの場合、クルー内での心の持ちようにバラツキが出て、足並みが揃わないこともありますので、なお複雑です。僕自身の経験からもボートは、メンタルが本当に大事な競技です。

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2020年11月03日

20年度秋季トレーニング38

クルーの完成度を高めていくことに注力するレースシーズンも終わり、ここからは、個としての能力を伸ばし「成り上がる」ためのトレーニングに注力できる期間です。

野心的な僕は、寒いのは嫌いでしたが、「個の進化」に集中でき、下克上を企て、実行できる冬場のトレーニングは、かなり心身ともにきつかったのですが、嫌いではありませんでした。

特に下手っぴだった若かりし頃は、「一番下手で、一番シングルが遅い自分に今できるのは、誰よりも長く漕ぐこと」と心に決め、誰よりも早く水上に出て、誰よりも遅く揚艇することを自らに課していました。

この単純明快な個の強化策は、めちゃくちゃはまりました。チーム内で最下位というポジショニングからスタートを切れたこと、定期的に実力を測るためのチーム内のHOK(ヘッドオブ川辺)が組まれていたことも奏功しました。更には、日本代表選考も戸田での9km6kmTTで行われましたので、これもモチベーションアップに繋がりました。要は、自分自身の実力がアップしていることを実感しやすい環境が整っていたし、それに相応しい強化策を自分に課すことができたということです。

このように、個として冬場に大きく進化するためには、自分たちのチームのトレーニング環境やトレーニングの方針、自分自身のポジションをを踏まえたうえで、最も適切と思われる「自分自身の強化策」を練ることが大事になります。

これはビジネスの世界でのマーケティング戦略(ブランディング戦略)に相通ずるものがあると思います。彼を知り己を知れば百戦からずです。

 

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2020年10月31日

20年度秋季トレーニング37

今季一番の冷え込み。川辺に向かう際に尾張パークウェイという道を通りますが、そこの温度計は、何と3℃。まだ10月。目を疑いました。ただ、日中は、20℃オーバー。その気温差17℃。服装選びが大変です。

軽量級がなくなるというのが世界の潮流なので、致し方ないのですが、今後のナショナルチームは身長の高い選手が優先的に強化される模様。

手足の長さは、相対的にボート競技には、有利。手足が長い選手は、総じて身長が高い。こういう理論だと思いますが、努力ではどうにもならないファクターを選考や強化基準に設けるのは、支持しかねます。

以前もオリンピックを目指す選手の選考基準に年齢が設定されたことがありました。そこに引っかかることになった僕は、「そんなん有りか?」と憤りを覚え、協会に直談判して、その基準の一部緩和を引き出したことがありました。

その一部緩和も若い選手に設定されたエルゴ足切りタイムよりも厳しいという不条理なもので、その後も食い下がりましたが、結局押しきられました。権限は、協会側にある以上、最後は従うしたありませんでした。

いずれにしろ、「努力ではどうにもならないファクター」を選考や強化の基準に用いるのは、残酷であり、信頼を失うことにもなりかねません。艇速、エルゴタイムが出せるのは、高身長の選手が多かったけれども、そこに低身長の選手もいたという整理で良いのではないでしょうか。
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2020年10月29日

20年度秋季トレーニング36

企業の中間決算が続々と発表されていますが、コロナの影響をモロに受けている鉄道や航空といった業種は、非常に厳しい決算状況ですが、これらの業種に関わる企業、そして更に…と影響は、じわじわと広がってくるんではと危惧します。

そうならないように、政府もgo toキャンペーンなどを打ち出してテコ入れしています。幸いにして今は感染状況は、一進一退という感じで極端に悪化はしていないように思いますので、go toキャンペーンは、継続されると思います。

この施策が打ち出された時には、我が家でも妻が怒りまくっていましたが、世間も「愚策だ!」と非難轟々でした。

そんなことを言いつつも、人間は利己的なので、いざ使える場面になれば、「おっ!助かる」、「めちゃくちゃ得じゃん!ラッキー」となる人が大半ではないでしょうか。

最終的に評価は後世に委ねられるわけですが、これが愚策か妙策かの定量的な評価は難しいでしょうし、そもそも感染拡大とは対極にある経済活性化策なので、定性的な評価も「感染防止対策に着目するか、経済対策に着目するか」、「基礎疾患のある方か観光客相手の飲食店を経営している方か」で、全く違う評価になるのは明らかです。

一つ言えるのは、(今回のことに限らず)多様な価値観が存在する中で、万人受けする施策など不可能なので、確固たるポリシー・信念に基づき、なおかつ理にかなった施策を講じることが大事だということ。

話の筋道が通っていれば、相容れない相手とも「立場の違い」による「理屈の違い」で渡り合えます。話の筋道が通っていないのは、大抵愚策になります。
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2020年10月27日

20年度秋季トレーニング35

日中は、汗ばむ陽気。風も穏やかでした。ただ、朝夕はヒンヤリ。

ボート界でもコロナ感染防止の知見が蓄えられつつあります。

ワクチンができるまでは、油断大敵なんでしょうが、Withコロナの生活や活動にも徐々に慣れてきています。

一方で世界では、未だに深刻な状態にある国や地域が沢山あります。やっている対策に大きな差異はないのではないかと思いますが、感染拡大状況には、とんでもない差異が生じています。

一見すると違いのない対策や取り組みにも関わらず、結果に大きな違いを生んでいる原因を突き止めることは、本当に大事でありつつ、難しいことです。

これは、ボートの世界にも言えます。恐らく取り組んでいるトレーニング内容や量に大差はないと思います。それどころか、よっぽど量も内容もキツイトレーニングをしているクルーが、そうでないクルーに惨敗することも往々にしてありますよね。

これを不条理と整理してしまうのはナンセンスですし、いつまでも勝てません。

必ず「プロセスに何かしらの違い」があるからこそ勝敗がつきます。「負けに不思議の負けなし」です。

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2020年10月25日

20年度秋季トレーニング34

全日本選手権は終わりましたが、12月頭には、ナショナルチーム選考に向けたエルゴ測定があるため、束の間の自主トレ期間を経て、トレーニング再開。

川辺は、朝夕は、かなり冷え込んできました。今朝は8℃。日中は、20℃近くまで上がりますので、服装調節に苦労します。

ちなみに、今朝は手袋にヒートテック上下を装着で丁度良いくらいでした。

インカレも今日で終わりましたが、YouTubeのおかげで、選手達も臨場感をもってレースを観ることができて、良い刺激をもらったようです。

先日、「NHKの放送に裏解説をセッティングし、トップ選手やトップの指導者に解説して貰えると玄人受けするのでは」と勝手に提案していましたが、どうも今回のYouTubeの動画では、日本代表候補の二人を解説に招いていたようです。恥ずかしながら、僕はリアルタイムで観る余裕がなかったので、午後からYouTubeにアップされているものを見たため、解説を聞けませんでした。どんな解説だったか、興味があります。

いずれにしろ、非常に良い取り組みだと思います。コロナ禍がボート界にちょっとした、けれども画期的なITイノベーションをもたらしています。
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2020年10月23日

20年度秋季トレーニング33

朝から雨。

インカレのyoutube動画を見ていたのですが、撮影者や伴走車運転手の方がボートの醍醐味をよく心得ていらっしゃるのか、レース中の競り合いを中心に映像が流れました。例えば、女子のクオドのレースでは、敗者復活2位までが準決勝進出なのですが、1位がぶっちぎっていて、レースの注目が2位争いになると、すかさず2位と3位の競り合いをずっと映してくれていたといった具合です。

1位のクルーやその応援団からすると「速さが全てでしょ。映して欲しい」と言いたくなるかと思いますが、応援するクルーがなく単純に観ている側としては、競り合いを観ているほうが面白いです。そういう意味で、画面上に「2位までが準決勝進出」とか「1位が決勝進出、2位は順位決定戦へ」と言った情報があると、一層見応えを生むかと思います。

今年は、コロナの影響で各種大会が中止になり、対抗戦も例外ではありませんでしたが、明日のエイトの準決勝では、期せずして、早慶、東商、日明、法中と対抗戦のような組み合わせになっています。なんたる運命のいたずら。見応えありそうです。

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20年度秋季トレーニング32

ここ二日間ほど、鼻水と喉の違和感にやられていました。最近この時期に同じような症状にやられます。

病院では、アレルギーかなという見立て。幸いにして快方に向かっています。

さて、インカレが始まりました。今回から結果速報にラインナップとパーソナルデータ(身長、体重)が載るようになりました。

これは、応援・観戦する側に対する大幅なサービス向上です。インカレの場合、ここに「年齢」ではなく、「学年」を掲載頂けると更にありがたみが増します。

YouTubeのライブ映像といい、今回のラインナップやパーソナルデータの掲載といい、コロナ禍の無観客開催でも少しでも楽しんで貰える、喜んで貰えるための創意工夫と努力に感謝。
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