2021年05月13日

21年度春季トレーニング48

朝は、小雨がパラつきました。今朝は乗艇したのですが、北風が若干吹く中でしたが、その冷たい風が心地よかったです。

 

今日は、非常に良い感覚で、艇との一体感も感じられたのですが、季節が進み水温が随分上がったこともあるとは言えども、スピードコーチの値も良かったです。

 

これは、ボートをやっている選手ならば、誰しも感じたことがあることだと思いますが、艇と一体になれている時というのは、心拍数や呼吸はあがるものの、嫌な苦しさではありません。

 

「自分自身が艇の一部になった」あるいは、「艇が自分自身の一部になった」というような疑似体験をすることができます。こういう時には、艇が水面を滑走するのに「必要な部位」から「必要なタイミング」で、「必要な分だけ」出力がされています。

 

この艇と一体化した感覚を恒常的に出せるようにするには、先ほどの部位やタイミング、量などを分析することが大事なんですが、定量的に分析することは容易ではありませんので、まさに経験の中で、感覚的に覚えていく必要があります(車や自転車の運転の上達と同じような感じです)。その経験を重ねていくと徐々に定量的に評価できるようになっていきます。とにもかくにもまずは漕ぎまくれということです。



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2021年05月12日

21年度春季トレーニング47

朝は、少し空気がヒンヤリ。そして昼過ぎからは、風が強まり、夕方には雨が降りました。慌ただしい変な天気でした。

 

先週の川辺でも、出艇した時は、鏡のような水面で、上着を着ているのも暑いくらいでしたが、メニューが中盤から終盤に差し掛かった時に、急に風が強くなりはじめ、空気もヒンヤリ。

 

空も明らかに曇天になり、雨がパラつき始めたと思ったら、一気に土砂降りかつ強く冷たい風に見舞われました。雷が鳴らなかったが幸いでしたが、モーターのうえで、ガタガタと震えていました。

 

エイトのコックスも出艇時は、「今日、暑いですね」と下はローイングスーツだけだったのですが、納艇時には、「寒い寒い」と言っていました。

 

「黒い雲が近づく」、「空気が急に冷たくなる」、「雷鳴が聞こえる」等々、天気急変の予兆は、色々とありますし、今は、天気予報の確度も高まっています。ただ、どうしても目の前に鏡のような水面が広がり、陽気も良いとそうしたリスクに対する感度が落ちてしまいがち。自然の脅威は、そうした油断を狙ってきますので、とにかく口酸っぱくリマインドをしていきたいと思います。自戒の念も込めて。

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2021年05月10日

21年度春季トレーニング46

日本代表チームの健闘が目立ったアジア・オセアニア大陸予選。その中で、パラ五輪代表を内定させたアスリートに対する勝利インタビューに基づく記事が気になりました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/b45d785be37e5b58ff5ea552bc141af96ac9f53e

 

インタビューからすると、市川選手が複雑な心境を吐露したのは、ファクトなんでしょう。そこから市川選手の発言が全選手の思いを代弁しているかのような記載になるんですが、これは、記者の推測の域を出ないこと。それをあたかも事実のように書いていることに違和感を覚えます。

 

また、優勝インタビュー、オリンピック代表権獲得の喜ばしいインタビューにもかかわらず、市川選手がモヤモヤ感が抱いているかのように書かれていますが、モヤモヤした気持ち、複雑な気持ちにさせ、素直に喜びを爆発させられない状況にしたのは、誰なのかということです。

 

自分達が誘導したい方向の質問を仕向け、それに対する発言を都合の良いように解釈し、自分達の代弁をさせているように感じます。

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2021年05月08日

21年度春季トレーニング45

今日の川辺は、非常に穏やかな1日でした。

アジア・オセアニア大陸予選の結果から、恐らく世界最終予選にチャレンジするのは、オープン女子シングルと軽量男子ダブルだと思われます。

世界最終予選が相当ハイレベルになるのは、実際にその経験を僕自身が有するので、間違いないと思いますが、両種目ともに出場枠を獲得して貰いたいです。ちなみに、あと一週間後くらいには戦いが始まるので、非常にタフです。特に減量が必要な軽量男子ダブルは、体重を戻している時間がないので、これまた大変。時差ぼけは、西向きの移動なので、まだマシでしょうか。

一人は高校生を指導させて貰っていた頃の教え子。国内最終選考→アジア・オセアニア大陸予選→世界最終予選→東京オリンピックというサクセスストーリーが成立することを強く祈念します。
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2021年05月07日

21年度春季トレーニング44

アジア・オセアニア大陸予選の結果、出場全種目が優勝し、軽量女子ダブルとオープンシングルがオリンピックへの出場を決めた模様です。おめでとうございます。


確かにideal timeに対する達成度からすると、僅差ながら、1位、2位のクルーが軽量女子ダブルとオープンシングルです。


ただ、パーセンテージでは、(僕が計算した限り)コンマ差です。レースそのものもそうですが、チームジャパン内のオリンピック出場権争いも本当にし烈だったことが伺いしれます。

以前も書きましたが、「そもそもideal timeの設定が適正か」、「艇の大きさや性別の差異に伴い生じるコンディションから受ける影響に大小があるのではないか」といったことを抜きにすれば、こうして性別やカテゴリーの垣根を越えて競争原理が働くという面で、非常に有効な仕組みなのかもしれません。
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2021年05月05日

21年度春季トレーニング43

朝からひたすら雨。冴えない連休最終日です。

 

ワールドローイングのHPによれば、東京のほうは、「トリッキーな風」が強く吹くコンディションで、今日のアジア・オセアニア大陸予選のスケジュールは、キャンセルになったようです。

 

選手の意気込み紹介の動画などを見ると、全然波風が無い動画でしたが、今日は、風向きの影響なのか、かなり波が立っていました。

 

ワールドローイングのHPに、大会の下馬評が掲載されていますが、お世辞もへったくれもありません。ひたすら実績重視の下馬評です。

 

https://worldrowing.com/2021/05/04/asia-and-oceania-head-to-tokyo-for-olympic-paralympic-qualification/

 

オープンの女子1×と軽量男子ダブルに至っては、記事内に「日本」という名前すら挙がっていません。そもそもコロナ禍で情報も入りにくかったのかもしれませんが、今の日本代表の力からすると、「取材力はどうなんだ」と思ってしまいます。

 

とはいえ、軽量級女子ダブルを除けば、十分な実績が無いのは、事実なので、四の五の言わず、結果で示すしかないということです。

 

全種目1位獲得を期待。

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2021年05月04日

21年度春季トレーニング42

ゴールデンウィークのトレーニングは、今日まで。

最終日は、最高のコンディションでした。大きなトラブルもなく、タフなトレーニングが積めました。週間の漕行距離は150km程度。僕自身の経験では、ナショナルチームでは、週間で200km程度を漕ぐと「多いな」と感じていましたので、「それに比べれば」という感じですが、今は、感染防止対策で宿泊もできない状況なので、川辺往復に要する時間も考えると、これくらいが限度です。

ボートは、「Mileage Makes Champions」と言いますが、1週間あまり連続で乗艇し続けることで、目に見えて、選手達は、感覚が研ぎ澄まされ、定着し、上達していきます。

裏を返せば、水上から離れる時間が長いほど、感覚・テクニックというのは、失われていくということ。やはり、ボートは「水上にいてナンボのスポーツ」だと改めて感じます。

今年の重点的な取り組みの一つとして、乗艇時間の確保をチームの方針として掲げていますので、勤務制度や有給休暇を上手に活用して、1分でも長く乗艇時間を確保することに拘り続けて、チーム全体で上手くそして速くなっていきたいと思います。

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2021年05月03日

21年度春季トレーニング41

寒気の影響か相変わらず、天気が不順。今朝の川辺の最低気温は、6度。ゴールデンウィークにダウンコートと手袋が必要とは思いませんでした。

 

午前中は、べた凪でしたが、午後は、時折非常に強い風が吹き、波も立つ不安定なコンディション。

 

風や波は、艇を揺さぶり、止めようとしてきますが、そこに立ち向かうためには、艇速を出し続ける必要があります。

 

一旦、リズムを重くすれば、容赦なくそこにつけ込まれるので、艇に鋭く推進力を与えつつ、その推進力を利用して、軽快にフォワードし続けることが大事です。

 

今日も同じ艇種で並漕したのですが、同じくらいに出力は出しているにもかかわらず、それが出来ているクルーとそうでないクルーで大きな艇差がつきました。

 

生み出した推進力から如何にフォワードの動作に必要なエネルギーを回収できるかが肝。そこの優劣を分けるのは、いわゆる「onoffのメリハリ」の優劣の差です。

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2021年05月02日

21年度春季トレーニング40

不安定な天気で、雨が降ったと思ったら、晴れ間が広がりの繰り返し。天気の変化に応じて、気温も上がったり、下がったりで何だかイギリスの天気みたいでした。

世界に目を移すと、ワールドカップ第一戦がクロアチアで開かれています。

また、5日からは、アジア・オセアニア大陸予選、更にそこから10日後には世界最終予選と大会が目白押しです。

そういう大事な時期に限って、コロナが猛威を奮っています。いずれの大会も無事に開催されることで、オリンピックに向けて「withコロナでの運営方式」がしっかりと確立されることを祈念します。

結果してオリンピックが開かれるか否かは、選手側やFISAでは、コントロールできませんので、人事を尽くして天命を待つしかありません。「開催できる可能性の積み上げ」が大事です。

「中止にしたほうが良い」とただ言うのも、「開催したほうが良い」とただ言うのも簡単ですが、ただ言うだけでは、無責任です。

それぞれにそう主張するだけの論拠が必要。今は、「中止にしたほうが良い」、「無観客が良い」といった主張のほうが圧倒的に論拠がありそうなので、開催するには、そこで主張されているリスクを解消していく必要があります。

そのためには、「開催できる」という確からしさ実績に基づき高めていかねばなりません。
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2021年04月30日

21年度春季トレーニング39

昨日から一転し、風も穏やかで暑いくらいの一日でした。

ただ、夕方には、一時急に気温が下がり、雨が降るなど、やや不安定。

大型連休中は、どうも天気が不安定な日が多いようで、雷雨や突風などに注意が必要になりそうです。

そんな天候がやや心配な日本で55日から、アジア・オセアニア予選が始まります。https://worldrowing.com/wp-content/uploads/2021/03/Entries-by-BoatName-AOOPQR-Tokyo_22.04.2021-at-09.00-pm-CET.pdf

日本からは、オリンピック・パラリンピックあわせて5種目がエントリー。

オリンピックのほうは、1位になったうえで、ideal timeの達成率で、どの種目を派遣するかが決まってきます。

一方で、協会のHPを見る限り、ここで選外になった場合でも、世界最終予選にチャレンジする可能性は残されているということだと思います。

ここでよく分からないのが、今時点で、「誰が世界最終予選に出る可能性がある選手なのか?」ということです。

恐らく、アジア・オセアニア大陸予選に出場する選手は、全員がその可能性を持っていることになるんだと思います。一方で、久々子湖での合宿を通じて、スイープ選手の再評価が行われているので、そこで最速の男女ペアの選手達もアジア・オセアニア大陸予選の結果次第では、可能性があると読み取れます(そもそも誰と誰のペアが最速だったのかの公表がされていませんが)。

とにもかくにも、協会側からの情報が断片的かつ分かりにくいです。

コロナ禍で、「オリンピックに向けて頑張れ!」と大手を振って応援する雰囲気にないのもありますが、協会側からの情報が不十分故に、今ひとつ、盛り上がりに欠けます。

「自国開催オリンピックの出場権をかけた戦い」。ここで盛り上げずにいつ盛り上げるんだという感じです。

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2021年04月28日

21年度春季トレーニング38

午前中から雨がパラつき、夕方からは、本降りに。明日は、更に降水量が増えそうです。大型連休の始まりは、冴えない天候になりそうです。

 

ただ、今日の早朝は、最高のコンディションでした。これぞ「the mirror」というコンディション。

 

こういうコンディションだと強引に動いても、そこまで大きく艇が揺れたり、止まったりしないので、ついつい、力任せになりがち。

 

そんなことを念頭に置いて、今日は、とにかく艇を揺らしたり、止めたりする動きを少なくして、エネルギーの逸失を最小限に止め、僕からの出力が可能な限り、艇速に還元できるよう意識しました。

 

そうした中で、時に強引になり、自己満足に陥りがちな自分が顔を出しそうになるのですが、「艇を傾けたら、その分艇速が落ち、力漲るキャッチポジションにも戻れなくなる」、「長さを出そうとして、その分踏み込んで艇を止めたら、本末転倒」と言い聞かせました。

 

結果して、いつもよりもHRが上がらずに、いつもよりも早いアベレージでメニューを終えることができました。如何に揺らしたり、止めたりするためにエネルギーを使い、更に、そこから回復させるためにもエネルギーを使っていたかを痛感しました。ただでさえ少ないエネルギー。「Rowing economy」あるのみ。

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2021年04月26日

21年度春季トレーニング37

日差しは、強いけれども、北風が冷たい日でした。こういう時期は日なたと日陰で体感気温がかなり違います。

昨日、久しぶりに娘と息子と過ごす時間があったのですが、暫く見ていない間に、色々なことができるようになっていて、興味深く観察してしまいました。

今二人は、丁度、ゴールデンエイジの期間にあるわけですが、この期間にとにかく色々と経験させ、身体を動かさせ、運動能力の開発に努めることが大事だという意味を強く感じています。

以前も書いたかもしれませんが、娘のほうは、抽象的な表現ではあるものの、身体の使い方などを自分自身の言葉で説明できるくらいの語彙力はあるので、コミュニケーションを取っていてもかなり面白いです。

先日も自宅でエルゴを引かせた時に、全身のコーディネートが上手く出来ていなかったので、僭越ながら見本を見せ、「とにかく体重をチェーンに預けてごらん」と教えると、随分と上手にコーディネートできるようになりました。

それ以上に興味深かったのが、「おっ!今のは出来た」、「あー今のは駄目だ」といったことを自分で評価・分析できているところ。自分の内部感覚で、○・×を判別しているということです。

多分、この時期には、こうした内部感覚を磨いて、自分自身で◯・×を判別できるような働きかけが大事で、形をどうこう指摘するのは、ご法度というか、結果論で映像を確認だけさせれば十分かなと思います。

本人の評価を聞く前に「腕引きが早い」といった指摘をするのは、「感覚の醸成」という面では、良くなくて、本人の評価を聞いたうえで「そうだよね。映像を見ても腕が早く曲がってるね。どうしたら上手くいきそうかな?」といったアプローチが大事です。
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2021年04月24日

21年度春季トレーニング36

今日は、エルゴ測定だったので、早朝に乗艇したうえで、エルゴ測定に立ち会いました。

 

先日のモチベーション(気持ち)が選手のパフォーマンスに与える影響(「精神は肉体を凌駕する」の話しです)について、書きましたが、エルゴ測定なんて、まさに気持ちの強さや上げ下げが、スコアとなって見て取れます。

 

モチベーションは、本来自分自身でコントロールするべきものですが、それを他人の声援は、後押しすることができます。

 

今日のエルゴ測定でも、選手の気持ちが弱気になりそうな時に、コックスの力強くて、アグレッシブなコールで、選手が持ち直す場面やラストでエネルギーを絞り出して、スパートする場面を見て、言葉の力、声のエネルギーって、大きいなと感じました。

 

僕自身の経験でも「コックスのお陰で勝てた」というレースが幾つかありますが、そうしたレースでは、コックスの「我が意を得たり」というコールで漕手の気持ちと意識が一体となったことを鮮明に覚えています。漕手が、心技体の鍛錬を続けるのと同じようにコックスも声・言葉の能力を磨き続けることで、艇速に貢献することができます。

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2021年04月23日

21年度春季トレーニング35

久しぶりに乗艇しました。コンディションさえ落ち着いていれば、非常に気持ちよい気候です。

 

いつも我ながら単純だと思ってしまうのが、べた凪のコンディションで気持ちよく乗艇できると、嫌なことも忘れられることです。

 

ボートって、水上を道具を使って滑走するという非常に非日常的な状況に没入できるので、ストレス発散効果は高いと勝手に思っています。

 

今日は、スピードコーチの値を気にせずに、とにかく「快適さ」を追求していたのですが、面白いもので、時折、スピードコーチに目をやると、頑張って艇を進めようとしているいつもの時よりも、よっぽど効率的に良いスピードが出せていました。

 

スピードコーチを気にしすぎて、頑張ってスピードを出そうとすればするほど、艇を止める動きやブレードがスリップしたりすることに繋がっているんだと痛感しました。

 

スピードコーチには、プラスとマイナスの両面がありますね。功罪です。

 

さて、4都府県に緊急事態宣言が出ることになり、西日本選手権は、日程変更を余儀なくされたようで、やはりというかなんというか大会運営にも影響が及んでいます。

 

シーズンがいよいよこれからというタイミングなので、本当にコロナを恨めしく思います。

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2021年04月22日

21年度春季トレーニング34

先週の土日の寒さが嘘のように暑い日が続いています。今日で3日連続での夏日。身体がやや疲れ気味です。

ワールドローイングに面白い記事がありました。英語を正しく理解できていないかもしれませんが、スイスのシュミット選手が選手のモチベーションが成果・成功に及ぼす影響を研究し、モチベーションを選手選考の基準にするのも有りではと主張しているという内容です(多分)。

ここでは、普通は、ボートのパフォーマンスの良し悪しを決める代表的な因子は、エルゴスコアと身長だが、仮に体格やエルゴで劣っても、モチベーションが高ければ、そのハンディを補えると書かれています。

要は、「精神は、肉体を凌駕する」ということ。個人的にメンタルの強さやモチベーションの高さを定量的に測定することは、難しいと思っていますが、「身体が小さくとも、エルゴが回らなくとも勝ちたい気持ちが強ければ、何とかなる」というのは、勇気が貰えます。

「最後まで諦め悪くあがく」。僕の現役時代の得意技ですが、現役の選手達にもその「有効性」をこの記事とともに説きたいと思います。

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2021年04月21日

21年度春季トレーニング33

3府県が緊急事態宣言を要請しました。なかなか一筋縄にはいきません。変異株が勢いを増しています。考えたくないですが、果たしてこれに「ワクチンが効くのか?」という純然たる疑問が湧いてきます。まさにイタチごっこ。オリンピックは、別として、こうなってくると、各種国内大会の開催が危ぶまれてきます。

 

僕は「強くて、愛され、必要とされるチーム」を目指していますが、「鶏が先か、卵が先か」で、まずは、結果を残すからこそ、愛され、必要とされるのかもしれませんし、逆に愛され、必要とされるからこそ、強くなっていくのかもしれません。

 

これは書くまでもなく、両方とも正解だと思います。このため、僕は、今「強化」と「認知や支援の獲得」の両輪をバランス良く回せるように意識し、施策を講じています。

 

強化のほうは、その言葉のとおりですが、「認知や支援」については、とにかく情報発信、接点機会の創出に力を注いでいます。今は、最も取り組みやすい、OBOGに対する情報発信と接点強化に努めています。

 

よくよく考えたときに、大学などと異なり、大半のOBOGは、同じ社内にいるわけで、場合によっては、同じフロアや同じ職場内にいてくれるわけです。

 

こうした方々に愛され、必要として貰えるような努力が今までは、不足していたと思います。身近なところに自分自身やチームのファンが増えれば、それは、活動環境の拡大や活動資源獲得に直結します。

 

「強くて、愛され、必要とされるチーム」となるための種蒔きを着実に進めます。

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2021年04月19日

21年度春季トレーニング32

昨日は、本当に酷いラフコンでした。あれだけ荒れると最早艇のコントロールどころではないのですが、それでも、普段からコンディションに甘えること無く「同時・同位置・同量」を意識し、艇を安定させる意識を徹底できているかで、「ミスの回数・大きさの差」が生まれるもんだと改めて実感しました。

 

僕自身が静水無風に甘えて、艇の声に耳を傾けずに、自分本位なローイングをする質でしたので、ラフコンでは、波風に翻弄されて痛い目にあうこともしばしば。いわゆるラフコンに弱い選手でした。

 

そのため、ラフコンでも上手に艇を進められる選手のローイングを徹底的に観察して勉強するようにしていたのですが、結果して、行き着いたのは、とにかくボートの原理原則に忠実で丁寧だというのが、「ラフコンに強い選手・クルー」の共通項でした。左右同時に、同位置で、同じ量の出力で艇にアプローチするこれに尽きます。

 

特にクルーボートでは、ついつい自分本位に強く出力したくなってしまったりしますが、自分一人だけ頑張っても艇は進みません。全員で息を合わせて、同時・同時・同位置・同量で。これってボートで最初の頃に教わることですよね。やはりそこに辿り着きます。

 

ダブルやペアならば、二人三脚。フォアやクオドであれば、四人五脚。エイトならばコックスも入れて九人十脚。一人で気張っても駄目ですよね。

 

ちなみに、昨日の愛知池は、以下の動画のようなコンディションでした。

 

https://www.eurovisionsports.tv/fisa/

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2021年04月18日

21年度中日本レガッタ

中日本レガッタは、昨日は、大雨。今日は、超強風。残念ながら、一部レースが中止になり、準決勝の結果で着順(決勝にあがったクルーは全て優勝)がついたり、エイトは、1発決勝だったので、そもそも1本もレースが行えませんでした。残念無念。

 

一方で、我々の出場した種目では、男子1×が決勝進出して、決勝が中止になったため、優勝。女子クオドが日本代表選手や日本代表経験者を揃えるクルーが居並ぶ中で、準優勝。同じく、ハイレベルな争いになった女子ダブルでAクルーが3位。男子ペアも3位となりました。

 

強烈な逆風が吹きすさぶ、海のような波が立つ、タフなコンディションの中でのレースで、一定の成果を残せたことには手応えを感じています。あれだけのラフコンになると、「何が起きるかわからない」という言葉がピッタリです。個人的にここまでのラフコンでのレースは、静水無風での下馬評と全く違った結果になったりするので、あまり好きではないのですが、今日、選手達がタフなコンディションの中でも集中力を切らさずに最後までハードワークしてくれたことには、心を揺さぶられました。

 

そうした中で、やはり8+のレースが出来なかったのが、あまりに心残りです。我々の今回のターゲットタイムは、250秒でしたが、直前のTTなどでもそれに相応しいタイムが出ていて、非常に良いレースが出来る準備が出来ていただけに、何ともやるせない気持ちです。自然を相手にする競技故、仕方ないですが、こうなることがある程度予見できていた部分もあるので、昨日のうちにやらせて貰えるように、他のチームや運営側と調整しておけなかったかと、反省しています(調整してもやらせて貰えていない可能性のほうが高いでしょうが)。

 

とにもかくにも、シーズン初戦が終わりました。ありがとうございました。

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2021年04月16日

21年度春季トレーニング31

明日からは中日本レガッタが行われますが、荒天が予想されています。何もこのタイミングでと言いたくなりますが、自然には、逆らえません。何とか中止だけは避けて貰いたいところ。気温も低くなるようで、コロナに加え、風、雨、寒の三重苦です。

 

冬場から、取り組んできたことは、フォーカスポイントを絞り込んで、寄り道や脇目を振ることなく、とにかく全員で同じことを意識して艇にアプローチすることです。それによって、艇が安定しやすくなり、快適に動ける状態が整います。

 

やはり、艇が安定しないことには、エネルギーロスも大きいですし、そもそも気持ちよくありません。

 

ただ、コンディションが落ち着くことの多い、川辺では、見逃して貰えていた、ズレや緩みが、今日の愛知池のラフコンでは、揺れとなって顕在化していたクルーもありました。取り組みは、道半ばです。

 

とはいえ、冬場から比べると着実な進化が見て取れるので、あとは、レースでしっかりと「自分達がやってきたこと」、「自分達のやりたいこと」をパフォーマンスするだけです。選手が進化を実感できる2日間になると良いなと思います。

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2021年04月14日

21年度春季トレーニング30

コロナが第4波に突入したと思われます。同じことを繰り返している感が強く、まさにイタチごっこの様相。

ワクチン接種先進国のイスラエルなんかでは、ワクチン接種者は、マスク無しでOKというパーティーなんかが開けるくらいになってきているようですが、日本でこうした状況になるには、まだまだ先。

 

オリンピックまでは、今日で、残り100日となったようです。水泳の池江選手の奇跡的な復活劇でオリンピックへの期待感を散々放送していたかと思えば、その後の時間帯では、オリンピックをやるべきではないというような心証を与えるようなニュースが流れたりと、相変わらずマスコミ報道は、二重人格を思わせるような状況になっています。

 

先日のヨーロッパ選手権なんかを見ると、国際大会は、1年間のブランクはあったものの、競技レベルは維持されており、しっかりと感染防止対策を徹底することで、ボート競技では、オリンピックを開催することはできると感じています。

 

未だに出場権を獲得できていない状況にある日本ですが、目の前には、アジア・オセアニア大陸予選が迫っており、更には世界最終予選もあります。

 

月並みではありますが、「外野の声」は気にせずに、とにかく目の前にあることに集中して、前進していって欲しいと思います。何だか、今は世間の状況的に自粛警察の取り締まりを恐れ「オリンピックでメダルを絶対に取ります」といったことを発言することが憚られるような雰囲気がありますが、「開催されることになっている大会」であれば、目標に言及することは、何ら責められることではないと思います。

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